Q&A(金野)3 アーティストとどこまで関わるのでしょうか?

C:10組くらいやっているということですけど、それぞれ個性があって、金野さんのチームとの関わり方も違うと思うんです。「この仕事やって下さい」というドライな依頼なのか、あるいはもうちょっと踏み込んで、アーティストがどうプロモーションしていくかまでガッツリ見ていくとか。どういうところまで関わっているんですか?

金野:今まさに悩んでいるところですね。事務所、レーベルの方がいて、かつガッツリ面倒を見ている場合については、こちらは切り出されたものをやる。それを遂行するだけですけど、そうじゃない場合。事務所には所属しているけど比較的アーティストが主導、あるいは全部やっている場合に関してお話しすると――。

さっき永田さんがおっしゃった「プロデュースとプロモーションは隣合わせ」というのがあると思うんです。やっぱりですね、こっちに着手しないとこっちが活きないということがあるんですね。アーティストの価値を「拡張する」のがプロモーションなので、言葉を選ばずに言えば、価値がないものを拡張したところでプロモーションにならないんですね。なので、ダメだなとなったら、どうしてもプロデュースには関与せざるを得ないわけです。アーティストがどう反応するかは、正直やってみないとわからないので、非常にデリケートな問題です。ちょっとソロッ~っと言ってみて――。

一同:(笑)。

金野:で、「えー!?」ってなったらダメだと(笑)。他の方法を考えるんですけど。そこはアーティストを尊重しつつ関わっていくということですね。